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森見 登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」

  • Posted by: ひろこ
  • 2010年1月20日 11:26
  • 読書

東海地方に住む友達の快気祝いと湯治をかねて、一緒に下呂温泉に行くことになった。
私は新幹線とワイドビューひだで行くつもりだった。時間と合理性重視だからである。時間は金で買うもの。と思っている。
が、友達が「新幹線だとお金を使わせて申し訳ないので、それなら来なくていい」という。友達は清貧重視なのである。お金は大丈夫だよと伝えても頑ななので、あきらめてバスを探した。

合理性重視なので直通がいい。と探したら新宿-下呂直通バスは2008年に終っている。たしかに数年前に下呂にいったとき、温泉の質はいいのに町全体が灰色だった。廃旅館も少なくなく、さびれゆく温泉街という感じだった。大きなホテルに泊まったが全然他の人とすれ違わない。従業員の方が多いくらいだった。あれなら廃線になるのも仕方ないだろな・・・。

仕方がないので新宿-名古屋バスで行くことにした。名古屋から名鉄で途中まで行くのが一番やすい。友達も納得である。
なんどもいうが私は合理性重視なのである。ただ漫然とバスに乗るわけにはいかない。時間を大事に使うのだ!・・・ということで本を買った。森見 登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」、伊坂幸太郎「終末のフール」である。

森見 登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」を読むことにした。これはジャケ買いである。

しかし内容は良かった。映画のうる星やつらを思い出した。めちゃくちゃな展開に、ありえない登場人物がでてきて好き放題やらかすけど、最後はちゃんとおさまるところにおさまるのだ。

言い回しが魅力的である。思わず言葉にしたくなる。私は中2だったら間違いなく日常で使っていただろう。34歳でよかった。中2が飛びつきそうな言い回しなので、中2病を患ったことがない人は好きじゃないだろうなと思う。日本語のスキルも高くないとイライラするだろう。好みが分かれる本だとおもう。

乙女が魅力的である。万が一、私が結婚できて娘が出来たら、こんな礼儀正しく、愛らしく、個性的で素直で天然でそして酒豪な娘さんに育てたい。

そう思いながら読んでいると、待ち合わせの駅に着いた。
下呂温泉は変わっていた。かつての灰色は薄らいで、廃旅館も買収されたのかリニューアルしてる。温泉卵を活用したスイーツのお店がオープンしていたり、冬の花火大会なども開催しているらしい。
やるじゃん下呂。

次くるときは直通バスが復活してたらいいなと思った。

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